避難

暗い建物の中(気持ちでは3階辺り)にいる。誰か友達が懐中電灯を持って上がってきた。部屋で一緒に話している。大地震が来るのだ。

下の階にはスーパーがあると私は知っている。そこにはもう誰もいないということも。しかし『デパートとかは普通にやっているのかな?』とふと思ったりしていた。

案の定、スーパーには人がいる様子がない。私は「リゾットみたいにして食べられる物(食材)がいいよ」と友達に教えた。緊急用のご飯は確保してあるという前提での発言だ。

少しウロウロと歩いたけれど、これといった商品に出くわさない。すると、外から数人の人たちが入ってくる気配。こんなところを見られたら、きっと同じことをするだろう。強奪なんてことが発生してしまうかもしれない。私はあくまでも避難していただけという様子を装うことにした。しかしこれからの生活に食材は必要だ。彼らが入ってくる前にと思い、急いでお茶漬けの素などを左右のポケットに入れていた。

彼にどうやって連絡しようかと考える。方法はない。とにかく歩いて帰ろうと思う。

場面は変わり、家に戻ってきたようだ。駐輪場からリョーマくんが出てくる。外に出たら大変だと思い、手でリョーマくんの体を押さえた。すると、ものすごい勢いで暴れる。爪が私の腕に食い込んでひどく痛い。

いったん離すとリョーマくんは走って行き、駐輪場にあった深い水たまりに落ちてしまった。私は慌てながらも持っていた上着を一度玄関の中に入れ、それから助けに戻った。リョーマくんはすでに動いていない。焦って救出し、背中をポンポンと叩いてみる。足が少し動き、水が口から出てきた。助かるだろうか?

家の中に入ると、彼が出てきた。「水たまりに落ちちゃったの!」と報告する。上着なんて入れている余裕があったらすぐに助ければ良かったと思い、後悔していた。