研修に出たい


小さな教室にいる。これから何か(仕事?)の研修があるようだ。私たちは、着替えることになった。上は黒いV字のセーター、下は体操着(ブルマ)を身につける決まりらしい。

押入れのようなところを探してみたのだけれど、目的のものは見つからなかった。そこで、廊下にいたシミズさんに報告してみる。シミズさんは「あれー?なかった?」と言いながら教室まで着いてきてくれた。

やっぱりないね、ということになり、2人で探し始める。そういえばユカボンがいるんじゃないか?と思い、まずは向かいの教室に行ってみた。覗いてみると、授業はもう終わったらしく教室の中には数人しか残っていない。「やっぱり居ないですよねー」と言いながら廊下を見たら、壁に体操着袋がいくつか下がっていた。

シミズさんが意味ありげにニヤッと笑う。この中のどれかを借りてしまえということのようだ。しかし、私はこれらが洗濯をしていない体操着だということを知っていたので、ちょっと…と躊躇する素振りを見せていた。

廊下には、他にも体操着の人たちがいた。上は黒セーターではなく普通の体操着だったけれど、下はちゃんとブルマを履いている。ちゃんと着る物があってウラヤマシイなと思った。

2週間も準備していたのに、服がなくて研修を受けられないなんて悲しいと思ったら、ジワリと涙が出てきてしまった。鼻水も出てきそうになり、シミズさんがどうしたのという感じで振り返った。私は「ちょっと鼻水が…」と言い、立ち止まって手で押さえるようにしていた。

気がつくと、体育館にいた。私はトイレに向かって歩いているようだ。陛下と皇太子らしき人が、トランペットを吹きながら歩いている。泣いているようで、涙のせいで前があまり見えないらしい。お互いにぶつかりそうになりながら演奏を続けていた。それを見ていたら、私も涙が流れてきた。

いつの間にか左手に黒いバッグを提げていた。向こうからササキさんのおじいちゃんが歩いてきて、すれ違いざま、私に「ありがとう」と声をかけてきた。私がバッグを使っていることを言っていたんだな、とわかった。そう言えばこのバッグはササキさんにもらったんだったかな?と思っていた。

トイレにたどりつくと、報道陣らしき人たちがドアの外から中を覗っている。中で何かが起こっているのかな?と思ったら場面が変わり、私は病院の一室のような場所にいた。パフィーの由美ちゃんが奥にいて、怒った様子で何か話していた。許せるわけないでしょうというような内容。私は、報道陣はこれを聞きたかったんだな、と思いながら聞いていた。

今度は外を歩いている。墨田区のような雰囲気。右には川が流れている。その向こうに「花王」がある道のように感じていた。

ミギと並んで歩いていたら、3人のOLに出くわした。声をかけ、立ち止まって5人で話し出す。ミギは、彼女たちに「サトウ(メーカー名らしい)のセールありましたよね?」と問いかけた。私は、どういう意味だろう?と思っている。ミギが続けた話によると、私がサトウというメーカーの粉が好きで、あの粉だと美味しく出来ると言っていたというのである。それで私はサトウのセールでその粉を買いだめしたのだと。

OL3人組は制服を着ていたので、私は彼女たちがサトウの人たちなのだなと思った。ミギは、私がサトウを好きだということをアピールしてくれているのだ。体操着を貸してと言うなら今だな、と私は考えていた。