戦争

学校の廊下のような場所を逃げている。戦争が始まったらしい。あちこちで軍人が銃を撃っている。

ユカボンと私は、トイレに逃げ込んだ。廊下よりは撃ちこまれる頻度が少ないような気がする。私は、「お姉ちゃんユカボンのこと大好きだよ」と気持ちを告げていた。こんな時代になってしまったことを悲しく思っていた。

トイレの前の廊下をお母さんが通っていくのが見えたので、「お母さーん!」と声を掛けた。お母さんがトイレに入ってくるのを確認して、ユカボンと私はトイレの隅にしゃがんで隠れた。その時だった。隣りにしゃがみかけたお母さんの首の後ろに、矢が刺さってきたのだ!

お母さんは声を出してはいなかったけれど、後ろ姿を見てこれはもう駄目かもしれないという印象を受けた。2人は叫び声をあげた。私はものすごく高い声で「キャーーーーー!!!」と言っていた。

夢だとはわかっていなかったのだけれど、『これが夢だったら叫びながら目が覚めるかも』と思っていた。