あと4時間。

アフリカにいる。何人かの現地の人が私と一緒にいて、どこかに向かって歩いている。森の中の川のほとりという感じ。

歩いていると、現地の人が「ハチ!ハチだよ!!」と言った。見ると、大きな蜂が近づいてくる。私は逃げる間もなく右手人差し指を刺されてしまった。

現地の人が絶望的なカオをして見ている。なぜなら、この蜂に刺されるということは死を意味するからだ。私はそれを察して悲しい気持ちになった。お医者さんにも診てもらったが、「間違いない」ととどめをさされた。死んじゃうんだな、と思って「あとどのくらい?」と聞くと、「4時間」という答えが返ってきた。

気づくと、人がたくさんいる所に居た。外国のショッピングセンターのようなイメージ。かつての彼と話したらとても嫌な気持ちになり、そこを立ち去った。トイレに行くとものすごく混んでいたので諦める。

歩いていると細い通路を発見した。公園にあるような遊具がズラリと並んでいる。ふと、一番奥には何があるんだろうと思い走り出した。現地の人も2人ほど私と一緒に走ってくれた。結局、同じ遊具がずっと並んでいたことがわかった。一番奥のそれで遊びだす。

とても高いところからクサリが2本ぶら下がっていて、その内の1本に体重をかけると自分のカラダが持ち上がって楽しい、という仕組み。ワクワクしながら早速引っ張ってみると、思っていたほどは高さがなくガッカリしてしまった。現地の人が慰めてくれた。

ショッピングセンターの中には議会を行うような場所があり、そこは本来通ってはいけないのだけれど無理に突破した。目的の広場に到着すると、皆が待っていてくれた。両親や伯父が涙ながらに立っている。私はお父さんの腕を組んで『結婚式の前に死んじゃうなんて…』と思った。でも不思議とそれほど悲壮感はなかった。

しばらくして、カラダに何の不調もないことに気付いた。『治っちゃったかも?』と思って嬉しくなった。きっとあのお医者さんは診察ミスをしたんだろうと思った。